教育スポーツアカデミー 第5回研修会(企業との連携) ~メディアが果たす役割~
・開催日;2022年12月10日(土) 13:30~16:00・会 場;八千代市教育委員会庁舎第1,2会議室
・会次第
加賀谷孝 代表挨拶・講師紹介 進行 久保光則 記録 佐藤雅英、大澤紀子
・講 演 講師 篠塚 泉 氏(千葉テレビ放送株式会社 取締役会長)
・パネルディスカッション
(テーマ) メディアと教育
(パネラー) 篠塚 泉氏(千葉テレビ法放送) 谷口幸一氏(FMふくろう)
高木雅晴氏(萱田小学校校長) 田中しをり氏(東高津中校長)
<講 演>
○自己紹介
・昭和54年千葉テレビ入社
・サッカー2級審判員
○千葉テレビ放送とは
・1971年5月県域の独立UHF局として放送開始。2021年開局50周年。
・視聴可能エリア:1都4県,約814万世帯。
・系列に縛られない柔軟な番組構成。(自社制作比率の高さ)
・独立13局の様々なネットワーク
○番組ラインアップの変遷・現在の番組ラインアップ
○チバテレとスポーツコンテンツ
・「チバテレミライチャンネル」:持続可能な地域,社会貢献の一端としての未来の >ための番組。
○チバテレが目指す未来
・地域に根差したメディアとして,文化の発展や豊かな暮らしの実現に貢献するとともに,時代の変化に応じた新しいサービスを創造し自ら成長していくことで,すべてのステークホルダーの幸福を目指す。(経営理念)
・次の50年への現在の行動指針「チバテレ~今こそCHANGE」
・フェイクニュースから県民を守るために取材の内容が正しいと判断できる証拠を集めること。報道できる内容かどうか裏付けを取ること。
※篠塚氏の放送事業の従事者としての熱いお話を受けて,「メディアと教育」をテーマにパネルディスカッションが行われました。
<パネルディスカッションでの主な議論>
○今までメディアには即時性が求められていた。
しかし,今は自分が見たいものを自分のタイミングで見たい回数見られる時代となった。教育の現場で,もっとマスメディアの持つ動画が活用できないか。
○昔は家族でテレビを見ていたが,今は子どもの テレビ離れが進んでいる。「自分の考えを表現 する力」の育成にテレビが活用できないか。
○テレビが持つ習慣性も大事。かたやYouTube等のようにいつでも配信できるようにする工夫もするべき。テレビやラジオなど必要な連携をしながらどんなコンテンツが可能か模索していくことが大切である。
○思考力や表現力の育成のために,今は教材作成からテレビ局も関わろうとしている。
○現代は情報であふれている。子どもたちは情報を集めるのは得意だが,選択し見極める力や批判的思考力の育成につながるような番組があるとありがたい。
○教育こそが全て。しかし,今後の人口減によるマーケットの縮小化がどうなっていくのかが心配である。
○現在のIT技術の進歩,特にオンライン授業の普及によって,子どもたちは画面の向こうに世界中の人たちがいっぱいいると感じることができ,それがまたポジティブに生きられる要因の一つにもなるのではないか。
○教育現場に何が必要か,何に向き合うべきかをみすえて,番組作りに取り組んでほしい。
○見たいコンテンツを検索できるシステムを整えてほしい。
※マスメディアの世界や未来のメディアに思いを馳せながらの熱心な研修会となりました。