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 今週のコラム  

大好き!ひがし北海道」 種村 千智

 20年ほど前から、夏にはひがし北海道に遊びに行くようになりました。
  帯広、釧路、網走、中標津、別海、厚岸、音更・・ どこまでもまっすぐな道路を車で走るのに憧れて行ったのがきっかけだったような気がしますが、通えば通うほど素敵な場所が見つかります。
     
     
  速度オーバー注意のためにから走行中のタイヤと道路の接触で音楽が鳴る道、地図で見ると海の中に道路が一本だけ通っているような細~い細~い野付半島。人工的な音がひとつもない「しーん」と聞こえる釧路湿原でのカヌー体験、山の上から見渡す限りの高原で、ただただ牛がのんびり過ごしている牧場、街中の公園や神社で走り回るリスたち、オホーツクの海を流れてやって来ては、また流れていなくなる流氷、夜、入口を開けていると足元に霧が入ってくる釧路の飲み屋さん、語れば止まらないほど素敵な場所がたくさんあります。
 見てよし、食べてよし、過ごしてよしのひがし北海道。なかなかお出かけはできませんが、こうやって語るだけでもワクワクします。皆さんの大好きな場所はどこですか?
    

外国で暮らすということ」 谷脇 光

 八千代市内に外国籍の児童生徒がいない学校はありません。母国語も多言語化しています。海外と日本における学校生活の違いを経験した甥の様子を見ていて、必要なのは日本語の指導だけではなく、文化の違いを理解することや、児童生徒が生活してきた背景を理解してあげることかもしれないと思うようになりました。「郷に入っては郷に従え」という言葉はありますが、外国で暮らす決意をした保護者と、その保護者についてくるしか選択肢がない子どもにとっては、気持ちの重さは同じではありません。その子どものナショナリティや意思はどこにあるのかと考えます。
   
 日本語指導の授業を参観した時、練習した文法で作文するという問題がありました。「飛行機でブラジルに帰る。」と書いたのです。やっぱり、心の中に、ブラジルへ帰りたいという想いがあるのだろうな。と想像した瞬間でした。
 コロナが収束したら、また外国籍の児童生徒が増えることでしょう。日本語や日本の文化を押し付けるのではなく、そういう文化もあるのだということを教師もクラスメイトも理解することが多文化共生には大切です。海外にルーツを持つ子どもが、自国にも日本にも誇りを思えるような環境作りができる教師でありたいです。
 

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