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 今週のコラム  

 

第30回 明るく、強い社会へ」 津川恵美子

 

翠燿会は6年前より、児童や障害・社会的養護を必要とする若者への支援も始めました。数年前から、「発達障害」という言葉を耳にすることが多くなったと思います。きっと昔から居た子どもたちだと思いますが、「発達障害」という言葉ができてから、この障害に対する理解と支援が深まりました。当法人では「放課後等デイサービス」事業を開始し、発達障害を持つ子どもたちの学習支援とSST(ソーシャルスキルストレーニング)社会生活技能訓練を行っています。この数年で感じることは、なるべく早い時期に支援を受け始めることができれば、小学校の高学年や中学生になった時によりスムーズに新しい環境になじむ事ができるということです。今は、多様性の時代と言われ、様々な価値観を持てる時代に変わってきています。その子にとってのベストな在り方や、良い点を伸ばせる社会への転換も必要だと思います。お互いに認め合い、許し合える優しい社会へと願います。
            
 また、3年前から「様々な事情で親と共に暮らせない若者への支援」も始めています。以前は親の病気や死亡での施設への入所児が多くありましたが、この数十年は、被虐待児が多くの割合を占めます。自立援助ホームとして、一軒の家に6名の少女が共に生活しています。高校生、大学生、社会人と15歳から20歳過ぎくらいの少女たちです。そして各々が自立に向けての歩みを進めています。高校受験・大学受験・就職へと、自分たちの未来へ向けて頑張っているところです。
  この社会が、弱い者を取り残さない、網の目から落ちないように、細かい支援ができる世の中であって欲しい。そしてお互いを認め合える優しい共生社会に成熟していかれますように、社会福祉法人としての使命をこれからも微力ながら果たしていければ幸いです。

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