第2回 教育スポーツアカデミー研修会(教育講演会)開催される
教育スポーツアカデミー第2回研修会(教育講演会)
~Full Circle ドイツ・オーストラリア・日本への旅~
令和4年6月11日(土) 14:00~16:00 於 明治ゴルフセンター2階会議室
<会 次第>
<進 行>大澤紀子
1 加賀谷孝代表挨拶・講師紹介
2 講 演
(講師)秀明大学英語情報マネジメント学部 教授Gaby Benthien 先生
<Timeline> 1968年 西ドイツハンブルク生まれ 1980年 家族とオーストラリアへの移住 1996年 英会話講師として初来日 1999年 2回目の来日。小学校・中学校 (現在まで)のALTを経て大学教員へ。
〇あなたのアイデンティティは何ですか?<グループワーク>
・Benthien先生は子供時代から小学校までをドイツで,中学校・高校・大学をオーストラリアで過ごしてきた。そして,英語の先生として日本へ。
・アイデンティティは一人の人間に一つではない。変わっていくもの。いろんなアイデンティティを持っていていい。
・文化というのは普段の普通の行動。
〇ドイツの学校生活
・15歳まで義務教育。1~4年が小学生。10歳で自分の将来の方向性を選択して進んでいかなければならない。
・学校は7:45~13:15で6時間。昼食は家で。放課後は宿題(親子の会話等)と自分の好きなことをいろいろと楽しむ。(水泳・ピアノ・乗馬等)
・学校にはプールもしっかりした体育館もない。塾は勉強についていけない子のため。
〇オーストラリアの学校生活(キャンベラ)
・1~6年,7~10年,11~12年の枠組み。 ・授業が終わったら,家に帰る。部活動はない。先生はクリケットや乗馬を楽しんでいた。放課後の活動は,学校とは一切,切り離されたものだった。スポーツの大会は大会のためだけにチームを作る。3時過ぎには家に帰り,自分のやりたいことをやる。
〇オーストラリアの生活
・17歳から車の免許を持てる。
・英語を学んだが,家ではドイツ語を話していた。
・移住当初は500ドル(500万円)で家を変えたが,今では7000ドル(7000万円)に値上がっている。
〇オーストラリアで教員となる・・・体育も教えていた!
・中学校ではスキーキャンプ,登山実習,ブッシュウォーキングなど日本よりも断然ワイルドな野外活動があった。家から30km離れていたが車で通勤。
・日本との違い:コピーがとても制限されていた。日本よりアバウト。授業を行事に使わない。そうじがない,校歌がない(歌は歌う)。
金曜日には職場の仲間とお酒を飲んで,食べて帰ることができた。
入学式はなく,卒業式はとっても悲しいもの。
休み中に巡回して,生徒の問題等をチェックしていた。
〇日本で英語を教える!
・お父さんにオーストラリアと日本の強い結びつきを示唆され,日本語を学び,来日。
・日本の学校で教えることになって,日本の学校の設備のすばらしさ,先生たちの関係のすばらしさに感動。
・ALTでもいろいろなことに参加することで,周りの人との交流が生まれて,親しくなることもでき,楽しくなる。
・日本でも陶芸やママさんバレーをすることで,日本の人と親しくなれた。
*いろんなことに参加していろんなことをやってみることで外国から来ても
誰とでもとなじむことができ,親しくなり,良いことがある!!
人のアイデンティティは変化していく!
3 質疑応答
当日は30名の参加者が集いましたが,Benthien先生の世界規模の経験談を皆,興味深く聞き入っていました。質疑応答の時間が短くなってしまいましたが,たくさんの参加者から,質問が出ました。
<記 録>佐藤雅英・渡邊敏雄