第5回 教育スポーツアカデミー研修会(教育講演会)開催される
教育スポーツアカデミー第4回研修会(教育講演会)
講演 ~運動部活動改革の意味するもの~
(講師)スポーツ庁審議会座長 友添秀則 先生
11月19日(土)教育委員会庁舎1階の会議室で第4回研修会を行いました。
代表あいさつと講師紹介の後に日本オリンピック委員会(JOC)常務委員で文部科学省やスポーツ庁で審議会等の座長などの経験豊富な友添秀則(ともぞえひでのり)先生のご講演をいただきました。
テーマは,現在注目されている「運動部活動改革の意味するもの」と題し,運動部活動の地域移行についてのわかりやすい説明をいただきました。参加者は,会員はもとより,スポーツ行政担当者や学校体育担当者,スポーツ協会加盟団体など,幅広い方々に聴講していただき,関心の高さを改めて実感いたしました。(文責:渡邉敏雄)
※スポーツ庁の有識者会議は、来年度から段階的に部活の活動主体を学校から民間クラブなど地域社会に移す改革案をまとめました。
この中で、これまでの議論を踏まえた提言の案が示され、部活動は競技志向だけではなく、レクリエーション的なものなど、生徒の状況に応じてスポーツの機会を確保する必要があるとしています。そして、休日の部活動を実施するための受け皿は、地域のスポーツクラブや民間事業者のほか、保護者会なども想定し、指導者の確保に向けては、資格取得や研修の実施を促し、企業やクラブチームと連携している例を参考にすべきだとしています。
さらに、大会の在り方については、生徒などの負担が過度にならないよう、全国大会は適正な回数にすべきで、自分のペースでスポーツに親しむ生徒が成果を発表する場も必要だといった指摘が盛り込まれています。
スポーツ庁の有識者会議の座長を務める友添秀則会長は「少子化が進む現状と、教員の働き方改革の面で、今回の提言案はこれまでの運動部活動を180度変えるものだ。」「歯を食いしばって行う従来型のスポーツだけでなく、生涯にわたってスポーツを楽しめるように、さまざまな形が取り入れられる環境を作ることが、これからの部活動の在り方だ」と指摘しています。