eS-acad

今週のコラム  9月8日

これからの教師に求められる資質~コロナ禍の社会に考える~  中間 貴之

 コロナウイルスが日本経済に大きく猛威を振るっています。厚生労働省によれば、新型コロナウイルス感染拡大に関連する解雇や雇い止めは、見込みを含めて累積9万185人になったとあります(2月26日現在)。失業者は増加の一途を辿る中、経済活動がかつてのように戻るにはまだ当分時間を要すると考えられます。また,2020年の1年間のGDPは-4.8%となり,リーマンショック以来のマイナス成長となっています。日本では,昨年4月事業総額108.2兆円の過去最大の経済対策が取られ,12月には73兆円の追加経済対策も取られました。その影響もあり2月15日には,30年ぶりに株価が30000円を突破するというニュースも流れましたが,実体経済が弱まっている以上手放しで喜ぶことはできません。
  
 コロナウイルスの感染者数の変遷ばかりメディアでは大きく取沙汰されていますが,世界では着実にコロナ収束後に視野を向けて,経済体制を構築し始めています。
 教師に求められる資質とはこれら社会の潮流を敏感に察知し,児童に伝えるとともに社会について考えることではないでしょうか。ひいては,次世代の社会の担い手を養うことにつながるのだと考えます。
 
(2021.9.8)  全文はこちらをご覧ください


中間先生のコラムについて  加賀谷 孝

 今週は、中間貴之先生(小学校教員)が『これからの教師に求められる資質~コロナ禍の社会に考える~』をテーマに掲載しました。
 中間先生が、教育の本質を見極めようと、試行錯誤しながら日々の教育実践に取り組んでいる様子が伺えます。試行錯誤し疑問を抱くことは明日に繋がります。「わかったできたは過去、疑問が未来を創る」と私自身、常々考えています。
 さて、社会との連携についてですが、中間先生が述べているように「社会通念に見合った指導」を行うことは大事なことだと思います。どのような社会がこれからの時代を生きていく子どもたちにとって望ましいのか、世界との連携をどのように図っていけばよいのか等、未来の社会像を描くことも教師に求められる資質ではないでしょうか。中間先生の視点はグローバルで世界観を感じさせます。
  ホームページをご覧の皆様はどのように考えますか。 (2021.9.8)