今週のコラム(第16回) 9月16日
小学校教科担任制のメリットとデメリット 寺田 好江
【教科担任制導入のメリット】 *学年の児童理解が授業を通して行えるので,生徒指導上でも効果的である。*児童に関わる教師が増えることで,児童にとって相談できる先生が増える。
*教材研究の時間が短縮し,働き方改革の面で効果的である。
*高学年でも24~25時間の授業を持つことになり,空き時間にノートを見たり事務処理ができたりして,職員の退勤時刻が早くなった。
*同じ授業を学年のクラス分行うので,授業力向上を実感する。

*中学校の体制に慣れ,中1ギャップの解消に役立つ。
【教科担任制導入のデメリット】
*他校に異動した時に,教えた経験がない教科がでてしまう可能性がでてしまう。
*通知表所見等で担当教科以外の児童の様子について触れにくい。
1年間を通して小学校における教科担任制に取り組んできました。子供たちにも先生方にも,メリットが多く,継続していくことが大切であると思っています。デメリットにも目を向けて,職員が解決案を持ち寄り,自分たちでどうしていったら更によくなっていくか考えていくことが大切であると思っています。
(2021.9.16) 全文はこちらをご覧ください
寺田先生のコラムについて 加賀谷 孝
今週は、寺田好江先生(小学校校長)が『小学校における教科担任制』をテーマに掲載しました。 3年生以上の学年で一部教科担任制を導入し、幅広く実践しています。また、教職員、保護者、児童にアンケートを実施し取り組みの評価も行っています、このようにタイムリーに評価を行い、教育活動を検証することで、教育実践の質が高まっていくと思います。 メリット、デメリットとして寺田先生がレポートにまとめていますが、見方を変えるとデメリットがメリットに代わる場合があります。先生たちが、今後の取り組みの改善点を出し、話し合うことで、教育の本質に触れることになり、また、チャレンジすることにより先生たちに新たなエネルギーが湧き、教育現場がより活性化するのではないでしょうか。
寺田先生は、教科担任制の取り組みを通して、働き方改革にも転移させたいと願っています。
ホームページをご覧の皆様はどのように考えますか。
(2021.9.16)